大橋弘一
1954年 東京都生まれ。
1989年に北海道へ移住し、会社員生活の傍ら野鳥撮影を始める。
1999年に独立し、写真集『鳥鳴山河』(クレオ)で写真家デビュー。
図鑑、書籍、雑誌等への写真提供を主業務として活動。
鳥名の由来などをベースとした独自の野鳥解説で人気を博す。
●日本鳥学会会員
●日本野鳥の会会員
●SSP日本自然科学写真協会会員
●「ウェルカム北海道野鳥倶楽部」主宰
科学の視点で鳥を撮るフォトグラファー
プロの写真家というと、芸術的な写真を撮る「作家」として活動する人が多いが、大橋さんの視点は、あくまで科学に立脚している。
「図鑑が大好きな少年時代を過ごしたせいか、私は最高の図鑑を作ることを最大の目標として活動しています。図鑑のために必要な写真。それは芸術ではなく、あくまでも科学の視点が大切だと思うんです。」
事実、小学館や学研の子供向けの鳥類図鑑をはじめ、研究者も使うような本格的な図鑑まで、大橋さんはたくさんの図鑑に写真を提供してきた。図鑑のための写真はどうあるべきか考えることが忙しくて、芸術写真にまで手が回らないのだという。
「芸術写真を撮る芸術家であるよりも、私は図鑑を作る野鳥専門の図鑑職人でありたいと願っているのです。」
この言葉には、写真だけでなく、分類・生態・分布・識別などにも詳しく、図鑑の解説文を書くこともできる、日本の野鳥の専門家としての大橋さんの自負と自信が感じられる。
野鳥解説の独自路線で鳥の魅力を伝える
『野鳥の呼び名事典』(世界文化社)、『日本野鳥歳時記』(ナツメ社)、『庭で楽しむ野鳥の本』(山と溪谷社)など、大橋さんの著書は、共著や監修者として関わったものも含めて20冊以上に及ぶ。月刊誌などの連載やテレビ番組等への写真提供、そして大好評のラジオ番組(NHK「ラジオ深夜便」の「鳥の雑学ノート」)出演など、その活動内容は多岐に渡っている。そのすべてに共通するのが”鳥への思い”だ。
「日本の野鳥、そして北海道の野鳥の魅力を一人でも多くの人に伝えるために、私ができることは何でもやるつもりです。」
こうした活動の中でもここ十年ほど最も力を入れているのが鳥名の語源解説だ。2003年の著書『鳥の名前』の執筆をきっかけに、鳥名の語源由来を調べる面白さに目覚めたという。
今では、そんな大橋さん独自の野鳥解説を聞くために講演会などには多くの人が足を運ぶ。
野鳥専門誌『BIRDER』に連載中の「鳥たちの素敵な名前の物語」も絶好調だ。
野鳥写真家・大橋弘一のWebサイト「野鳥写真のすべてを目指して」
https://ohashi.naturally.jpn.com/
大橋弘一野鳥写真事務所「ナチュラリー」ポータルサイト
https://www.naturally.jpn.com/
Member's Club
ウェルカム北海道野鳥倶楽部
年会費 レギュラー会員 10,000円
プレミアム会員 30,000円
入会金 3,500円
大橋弘一さんが2016年に始めた野鳥趣味を楽しむための会員組織。道外から北海道の鳥を見るために旅行する人たちを大橋さんが全力でサポートする。北海道の探鳥旅行に際しての同行ガイドサービスや、探鳥旅行のプランニングのお手伝い、野鳥写真の添削指導、野鳥に関する勉強会の開催など盛りだくさんのサービスが受けられ、大橋さんの出版物や野鳥グッズはいつでも割引価格で購入できる。もちろん、道内在住の方でもOK。