山本光一

山本光一

1965年 京都府生まれ。
京都府警察警備部機動隊で柔道のスペシャリストとして勤務していたが、1997年に生命(いのち)に一念発起の末、退職して家族を伴い阿寒湖畔に移住。自然写真家として阿寒の森をメインフィールドにするほか、道東エリアを中心とした野鳥撮影にも取り組んでいる。

●SSP日本自然科学写真協会員
●環境省自然公園指導員
●北海道庁認定アウトドアガイド(自然)
●北海道庁認定木育マイスター
●日本鳥学会会員
●日本野鳥の会オホーツク支部員
●(一財)前田一歩園財団自然普及課長

本来の野生を切り取る、自然と鳥を愛するフォトグラファー。

アイヌの人々がカムイ(神)と崇める動植物たちの庭、阿寒湖畔。
自然写真家である山本光一さんは、この場所でファインダー越しに垣間見える“本当の自然”を捉え続けている。
「自然の中で生活できたらと家族で道東へ移住し、幼い頃から続けていたカメラを通して森を覚えていきました」と山本さん。野生動植物は勿論、魚類、菌類、風景と阿寒の森に関するものであればなんでも撮影するが、中でも最も好きな野鳥を撮影することが多いという。バードウォッチャーにとって道東全域が出会えるチャンスの多い土地柄だが、北海道の原風景を色濃く残す阿寒の森では撮影には忍耐が必要だ。
阿寒の森では野鳥たちの気配はいたるところで感じますが、意外にシャッターチャンスは少なく、それは鳥たちが隠れられる場所、わざわざ人間の前に出てくる必要がない本当の意味での豊かな森林があるということの裏返しなのです。本来、自然というのは、阿寒の森のような懐(ふところ)の深い場所なのだと感じています。けれど、だからこそ、野生との一瞬の出会いは、他のエリアでは到底見られない素晴らしい姿を見せてくれる」と笑う。
そうした一瞬が表現できるのが、野鳥を中心とした引きの写真だという。
「野鳥撮影の場合、多くの方はなるべくアップ(背景が絵にならなかったり、餌付けされたりなどの理由)にするようですが、阿寒の森では全体で撮影しても人工物が入ることがない。むしろ引きの絵として深い森を入れ込むことで、そこで調和しながら生きている野生の姿そのものを表現できるんです」と山本さんは話す。
本当の自然で出会う、野鳥たちの本来の姿。阿寒の森は、そんな一期一会を体現しているのだという。

 

シマエナガの伝道師として発信!
シマエナガを通して、学ぶべき人間としての在り方を感じています

北海道を訪れる野鳥愛好家が見たい、撮りたいベスト5に入るシマフクロウ、クマゲラなども、阿寒の森では出会うチャンスが多い。しかし山本さんが愛してやまないのは“シマエナガ”である。
シマエナガはアイヌ語で「ウパシチリ」という雪鳥の意味があり、雪の妖精の愛称を持つ。世界中に分布するエナガの一種だが、その名の通り真っ白い毛で覆われているのは北海道に生息するもののみだ。特に山本さんが魅力を感じているのは、見た目の愛らしさからは想像できないキャラクターだ。
「シマエナガは日本で2番目に小さい鳥です。けれど巣が壊れてしまっても諦めない強さがあったり、リーダーシップを取りながら他の鳥たちと群れる社会性があったり、仲間が人間に捕まっても(調査のための捕獲時)シマエナガは様子を見に戻ってきたりと、他の鳥にはないたくましさがあるんです。愛らしいのに、とても強い。そうした矛盾も魅力のひとつです」と山本さんは力説。シマエナガ好きが高じ、相次いで重版となっている人気写真集も2冊出版し、最近は「シマエナガの伝道師」とも呼ばれ、テレビや雑誌などのメディア各種媒体での活動の傍ら、貴重な生態の動画、静止画を活用して、身近な自然の素晴らしさや大切さを次世代の子供たちに学校教育と連動させた活動も始めたほか、道内外の幅広い層に北海道の新たな観光・教育ツールとしてシマエナガの魅力として発信し続けている。

STAY

ガイド&ゲストハウス ウパシチリ

シマエナガの伝道師こと自然写真家の山本氏がプロデュースする
トレーラーハウスとは思えない居住性と快適性を兼ね備えた
隠れ家的なゲストハウス ウパシチリ

●営業/土日のみ(当面の間)
●宿情報/部屋数2、部屋定員3名迄
●宿泊料()は冬季(11月~4月)の暖房費込の宿泊料
1部屋1名/4,500円(4,700円)
2名/1名4,000円(4,200円)
3名/1名3,700円(3,900円)
一棟貸し1泊/20,000円【6名迄】(21,000円)
●共用設備/キッチン、バス、トイレ、冷蔵庫、電子レンジ、Wi-Fi
●支払い/現金、PayPay
※詳しくは、お電話またはE-MAILで

  • ガイド&ゲストハウス ウパシチリ
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「ウパシチリ」とはアイヌ語で(雪・鳥)ということからシマエナガを意味します。その名の如く、秋から春にかけてこのゲストハウス周辺にシマエナガが頻繁に飛来することから、宿名としたとのこと。
山本氏の人気写真集「しのえながのきもち(北海道新聞社刊)」「シマエナガさんの12カ月(河出書房新社刊)」も
この森(ゲストハウス周辺)で撮影されたものもあるとのこと。

阿寒摩周国立公園の屈斜路・摩周エリアにあり、釧路湿原、阿寒湖、知床、野付半島、霧多布、濤沸湖など野鳥愛好家や野鳥写真家が足しげく通う魅惑のフィールドの中心(車でそれぞれ60分~90分程度)に位置するこの宿は、探鳥の拠点にピッタリのゲストハウスといえます。
また、この宿自体が広葉樹を中心とした深い森林と草原、河川という多様な自然環境にあることから、シマエナガだけでなく1年を通じて様々な野鳥を間近に観察、撮影することができる野鳥をコンセプトにしたゲストハウスです。
山本氏が同敷地内にあるログハウスに居宅の場合は旬な野鳥情報や野鳥撮影のアドバイスを受けることも可能です。

〒085-0467 北海道川上郡弟子屈町字美留和368-53

TEL 090-2051-9421 / E-MAIL upascir@yahoo.co.jp

https://www.facebook.com/shimaenagasan/

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