安藤誠

安藤誠

1964年 札幌市生まれ。
大学卒業後、塾、予備校社会科講師として12年教壇に立ち、大工見習いなどをしながら1999年「ヒッコリーウィンド」を開業。

●ウィルダネススロッジ・ヒッコリーウィンドオーナー&ガイド
●環境省委任北海道指定タンチョウ監視人
●スワロフスキーオプティック社サポートプロガイド
●知床ボランティアガイドレンジャー
●経済産業省「地域産業活性プログラム」認定

静寂を聞く、プロフェッショナルガイド。

釧路空港から車で小一時間走る。途中当たり前のように、草原でエサをついばむタンチョウヅルを見た。ここは鶴居村、鶴の居る村なのだ。
北海道認定のアウトドアガイド安藤誠さんはこの村で「ヒッコリーウインド」というすてきな名前のロッジを経営している。
「ここは、知床と阿寒と釧路湿原を結ぶトライアングルのちょうど真ん中。どこへ出かけるにも都合がいい」と笑う。プロのガイドというと孤高の人というイメージがあるが、ふだんの安藤さんは反対に饒舌で英語も堪能、コミュニケーションの達人といってもいい。北海道内外はもちろん外国からのリピーターが多いのも、アクティビティの楽しさだけでなく、その人柄に寄るところ大だろう。
「僕は自分をインタープリター(通訳)であると考えています。自然の営みのすばらしさをできるだけ深く人に伝えたい。例えば、一人に100通りのガイドを表現できるのがプロだと思っていますから」
その通り、安藤さんのガイドには決まったメニューはない。今ここでしか体験できない時間を提供するために、ゲストと相談しながら、カヌーで月夜の川下りもすれば、誰とも会わない道なき道をトレッキングもする。光学機器のトップメーカーであるスワロフスキー社がスポンサードする、日本で数人しかいない「スワロフスキーオプティック社公認ガイド」であるゆえんだ。

 

「自然と人が近い。この距離感は世界でも屈指だと思うのです」

北海道は日本地図の上では北方だが、世界地図で見れば南フランスとほぼおなじ緯度にある。にもかかわらず、オオワシやオジロワシ、シマフクロウなどの野鳥が間近に見られるのは世界でも珍しく、欧米などのバードウオッチャーにとっては驚きと憧れの地であるという。
「つまり、野鳥が棲める環境があるということです。森には樹齢1000年を超すミズナラの巨木がある。秋にはサケやマスの群れが川を上ってくる。ここには、生命の連鎖があるのです」
安藤さんは「Ordinary Miracle」というタイトルの写真&エッセイ集を出した。“日常にある奇跡”という意味だ。
自然の前では安藤さんは寡黙になる。耳をすまして静寂を聞く。突然、森の中からボォボォッという声、シマフクロウだ!
自然も、人も、出会うべくして出会うのだ。

STAY

ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド

ネイチャーガイド安藤誠が運営する施設に滞在しながら、
プライベートガイドツアーをお愉しみいただくことも可能です。

●ウェアサポート ●双眼鏡(スワロフスキー)レンタル有
●アイヌ文化・歴史・環境教育・植物・木々等様々な解説に対応できます。

  • ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド

ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンドは、ネイチャーガイド・カヌー・スローフード・音楽とバーボンなどを提供する宿。ここは世代を超えた出会いと感動の場です。

〒085-1200 北海道阿寒郡鶴居村雪裡原野北14

TEL&FAX 0154-64-2956

http://hickorywind.jp/

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